WORKER働く人を知る

喜びややりがいとして返ってくる仕事

生活相談員(正社員、時短勤務)小島 祐子

3児の母。その穏やかな対応や表情からは計り知れない、高齢者福祉に対する高度な知識や技術を身に付けている凄腕生活相談員

介護=下の世話というところで少なからず抵抗があったことは覚えています。

福祉については「誰かの役に立つ仕事がしたい」との思いで興味をもち、学んできました。障害や児童などさまざま分野がある中、介護に行き着いたのは決断というよりは流れ着いた、という感じでした。ただ、介護の世界に入るまでは、介護=下の世話というところで少なからず抵抗があったことは覚えています。

敬仁会から家庭環境にあった働き方の提案をいただきました

大学を卒業後、敦賀には戻らず仕事をしていましたが、出産を期に敦賀に戻ってくることになりました。ずっと介護や医療で相談業務をしてきたので、敦賀でも今までの経験を活かせるところをと、ハローワークで相談。子育て中で、勤務時間や休日などどうしても今までの働き方では無理だったのですが、そこで相談に応じてくださったのが敬仁会でした。

入社し、実際に働いて、やはり子供はよく熱を出して病院へ連れて行ったり看病をしなければならなかったりしていたのですが、その際にはすぐに対応してくださって、穴を埋めてくださる他の職員も嫌な顔ひとつせず、逆に「大丈夫?早く帰ってあげて」と言ってくださるのが心からうれしかったです。
介護の仕事についてはそれぞれの利用者が活き活きとした表情で生活しておられ、最初にイメージしていた暗いものとはちがい、とても楽しい現場でした。

心を開いてくださっていると感じられる瞬間がうれしいです。

相談員業務では、利用者や家族の話をきいていくなかで、心を開いてくださっていると感じられる瞬間がうれしいです。難しい顔をして警戒されていた方が穏やかに、にこやかに話をしてくださる、「話をきいてもらったらなんだかスッとしたわ」と言ってくださる、「あなただから言うんだけど…」など。

一方で、家族の思いと介護側の思いが行き違うと、どうしてもうまくいかない時があります。人生の最期をどう迎えるかというデリケートな問題に向き合う際には一つ一つの言葉がとても重要になってきます。

どう伝えるとどう伝わるのか、日々課題となっています。行き詰ったときはやはり上司の存在がとても大きいです。ひとつひとつ、アドバイスとヒントをいただきながら、乗り越えていっています。今後も色々な経験を積み、「この人に任せると安心!」と思ってくださるようになっていきたいと思います。その為に、伝え方を極めていきたいです。

いま、介護の仕事を考えている方へのエール

介護は大変な仕事だとどうしても思われがちですが、大変なのはどの仕事も同じだと思います。ですが介護は人が相手の仕事であり、自分が心を込めて行ったことが、喜びややりがいとして返ってくる仕事だと思います。そして、笑顔が沢山みられる仕事です。介護は楽しいよ!

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