WORKER働く人を知る

私も初心に戻り一緒に一から勉強

介護職員(副主任、メンター担当)倉本 留実

彼女がいるフロアは、小春日和の心地よい日差しに照らされたテラスの様な穏やかな雰囲気に包まれています。新人職員のメンターとしても活躍中。

福祉の仕事に携わりたいと強く思い介護の道へ進もうと思いました。

祖父母に自分の不安な気持ちを相談する事で、やっぱり私は福祉の仕事に携わりたいと強く思い介護の道へ進もうと思いました。
祖父母と同居している事もあり中学生の頃から福祉に興味を持ち、高校は福祉科へ入学しました。高校時代の学業や実習では一つ一つが新鮮で毎日勉強になる事ばかりで楽しい反面、私にこのような高レベルな事ができるのだろうかと不安になる気持ちが入り混じっていました。

敬仁会は、職場内の和やかな中にもしっかりと締まりのある雰囲気が魅力的でした。

学生時代に何度も実習でお世話になり、ご利用者様と職員間に日々のコミュニケーションにより深い信頼関係がある所が素敵に思い入社しました。

実際働いてみると、思っていた通りの職場でとても働きやすい環境です。人対人の仕事なので楽しい事ばかりではありませんし仕事をしている上で何度も挫折しています。その時には先輩が的確なアドバイスをくれ、同僚が「頑張らなあかん」と一言喝を入れてくれ乗り越える事ができ今の私があります。

あるご利用者様が入所されてから他のご利用者様や職員と話される事なく居室で過ごされる事が多く私はその方がすごく気がかりでした。私が今できる事をしようと思い出勤時は挨拶へ伺い何気のない会話でコミュニケーションを行っていました。

私の目を見て「ありがとう」と話して下さいました。

そんなある日、私の目を見て「ありがとう」と話して下さいました。その瞬間は今でも鮮明に覚えています。
自分が行っていた行動はご利用者様の心を少しでも開く事ができたのかなと。

ご利用者は常に不安な心境にいる方もいると思います。その方の力になれた時、計り知れない喜びです。さらに、そのような中で自立支援を促し、在宅復帰や介護度が軽くなるように他職種と連携し実施できた時、大きな喜びを味わえる仕事です。
今後も、自分自身にすぐ限界を決めつけず何事も挑戦し経験を積み重ね、他職種と連携を図りご利用者様によりよいサービスの提供が行えるよう日々業務に努めていきたいと思います。

いま、介護の仕事を考えている人へのエール

「私には介護は無理なのでは」と最初に頭に思う方沢山いると思います。私は介護という現場を体験してみて、私には介護しかないと思える仕事でした。実際に体験する事により想像とはまた違った思いが生まれるかもしれません。是非一歩を踏み出してみてください。

新人職員のメンターとして

人に的確に伝えるというのはすごく難しいです。人それぞれ考え方、捉え方は違うのでその方に合ったペースで取り組んでいく事を気をつけています。新しい職員の方だからこそ疑問に思う事があり、そのような意見もあるのだなといつも私も初心に戻り一緒に一から勉強という気持ちで取り組んでいます。

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