WORKER働く人を知る

人にありがとうと言ってもらえる数少ない仕事

介護職員(副主任、メンター担当)竹田 紗織

入社12年目。表には出さないが、熱い信念を感じる仕事ぶりで、ご利用者から絶対的な信頼を得る。人が気づかないことや人が動きやすいように段取りをしてくれる、組織にとって大切な職員の一人。

人見知りな性格のため、人と関わる仕事ができるか不安でしたが…

自分の祖母が認知症の祖父を在宅で介護していたため、力になってあげたいと思い介護の道を選びました。

敬仁会を選んだ理由は、自宅から近かったから

後に、敬仁会が取り組んでいる「おむつゼロ運動」と「常食化」に興味をもち、選んでよかったと思いました。

介護は責任のある仕事なので悩んだり考える時もありますが、その分、問題を乗り越えた時や目標に達した時の達成感は強く、やりがいを感じます。
渓山荘は職員間のチームプレイが潤滑なので、連携のとれた働きやすい職場です。

ご利用者とのかかわりの中で、若い頃の事を聞かせて頂いたり、一緒に当時の流行歌を歌ったすると、自然とお互い楽しい気持ちになります。ご利用者が「竹ちゃん」とあだ名で呼んでくださったり、笑顔で「いつもありがとうね」等言っていただけたとき、信頼関係が築けた事を体感出来てうれしかったです。

人見知りな性格のため、入社当時はご利用者様や職員とも
目を合わせたり話し合うことが出来ず、大変苦労しました。

この問題を解決するために顔と名前をしっかりと覚えるよう努力し、できるだけハキハキと喋るよう頑張りました。それでも半年ほどかかりましたが、周囲としっかり関わることが出来るようになりました。私の内心を悟った周囲の同僚の温かい言葉かけにも救われました。

今後の目標は、まだまだ勉強不足な面が多々あるため、今以上に知識を深めること、そして、ご利用者と職員がストレスを感じない環境作りに貢献することです。

いま、介護の仕事を考えている人へのエール

介護の仕事は、人のためだけでなく自分の勉強にもなるやりがいのある仕事です。また、人にありがとうと言ってもらえる数少ない仕事です。ぜひ体感してほしいです。

メンターとして

新入社員を指導するという事は、自分の持っている知識・情報を相手に伝え、教える事だと思います。もし私が実践しているケア方法やそれに関する知識が誤った物であったとしたら、新入社員に誤った知識を覚えさせてしまうことになります。そうならないよう、まずはメンターである自分が介護に関する知識・情報を再認識し、その根拠までを改めて理解しておく必要があると感じ、指導に当たる際は気をつけています。

介護技術は勿論の事、上司に対する接し方、脱いだ靴の置き方、ゴミの捨て方まで、新入社員はメンターを見て学び、判断しています。普段の癖もあり難しい部分もありますが、私はメンターとして、新入社員が手本としても恥ずかしくない立ち振る舞いをするよう心掛けています。

「どんな指導方法をとったら、より理解しやすいだろう」「間違った対応をした場合、どう指摘したら相手の心に響くだろう」等、新入社員一人ひとりの個性に合った指導方法を考え実践するのが、難しいです。

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